復活小説

□馬鹿な後輩。
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「――っ、優佳っ…!!」

涙目で優佳を抱きしめるフラン。

「フラン…せんぱっ…ガハッ…。」

苦しみながら吐血をする優佳。

「フラン…1つ言っておきたいことが…。」


「もう喋らないでくださいー!そんなの後に聞きますからー…!」

ふるふる、と顔を横に振る優佳。

「今…言いたいの…。フラン…、大好きだよ――…。


そう言うと、優佳は息を引き取った。

体がみるみる青くなり、冷たくなって行った。

「優佳っ…優佳、ふざけないでくださいー…!」

分かっているのに、生きてるんだ、と思い込んでいた。


この後、フランは敵に猛攻撃をし、そのファミリーは全滅した。


当時マフィア界では多少"有名"な事件となった。



ミーが敵の気配を感じ取れば――…。

優佳は死んでなかったんですよねー…。



そっ、と花を添えると、掃除をしはじめた。

昨日も一昨日も――。去年も。

フランは1日も欠かさずに毎日優佳の墓に来ていた。

長期の任務はほぼ断り、明朝の任務は早めに起きて墓に来ていた。


それほど優佳を"愛していた"んだろう――…。


優佳――…天国は楽しいですかー?
そんなわけないですよねー。
そこにミーは居ませんからー…。

もしも、ミーに似てる人がいても話しかけないでくださいねー?

それと、知らない男に話しかけられたら、
ミーもそっちに逝ったときにそいつをぶん殴りますー。


――寂しいですー…。

ミーもそっち逝きたいですー…。



『――だめだよ、フラン先輩!』


――え…?


『フラン先輩は…、あたしの分を含め生きてほしい――。


――…分かりましたー。

あなたの分を含め生きていきますー。

傍にあなたは居ないけどー…。


頑張ってあなたを想い続けますー。























大好きですー、優佳…。


⇒あとがき、
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