復活小説
□放課後の恋色
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Σく、黒ツナ…!ι
「――あ、あぁ、お前か。」
じろ、とあたしを睨むように見つめるとぽつり、と呟く。
「忘れ物してて…。ツナは何してた、の?」
ちょっと苦手なんだよね、黒ツナ。
苦笑まじりで自分の机に向かうと探し物を漁ってみた。
あ、あった…。
ホッとすると教室を出ようとしても出られなかった――…。
「…おい、待てよ。」
ツナから声をかけられ吃驚するあたし。
「…えっ、あたし?」
きょとん、としながらも振り向く。
ツナはスタスタ、とあたしの傍まで歩くといきなり、
ふわり、と優しく髪を撫でるように掴みながら――、
「お前、俺の女になれ。」
と爆弾発言をした――。
……はぁ?
俺の女⇒ツナの彼女⇒黒ツナの彼女。
な、何ですってぇぇ!?
「…おい、"黒ツナの彼女"はいらねーだろ…ι」
ツナの突っ込みも耳に入らないほどあたしの頭は混乱していた――。