復活小説
□王子の可愛い姫。
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「なー、優佳〜っvV」
…………。
べっとり、と後ろから抱きしめる人はあたしの彼氏の"ベル王子"。
「なー、これから出かけないー?王子暇なんだけどー。」
ぎゅう、と抱きしめたまま耳の傍で囁く。
「悪いけど任務あるから。…って王子も任務あったんじゃない?」
もうこの状態は慣れた。
だって―――、
日常茶飯事なのだから。
「う"っ…いーよ、クソガエルに任せる。」
「センパイー、それ聞き捨てになりませんねー。
ミーだって優佳とお出かけしたいんですー。
ミー、この街の周りあまり知らないんで優佳と一緒に案内してほしいんですよー。」
2人を邪魔するように入ってきた人は、
新しい霧の幹部、"フラン"だった。
優佳は、はぁ、とため息をつくと、
「2人とも任務に行ってこないと、
2度とお出かけしないんだからね!」
とガツン、と言った。