復活小説
□白い物は形見..
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……もぐもぐ。
「…あのー、優佳さん…?」
……もぐもぐ。
「あのー…?」
1人はもぐもぐ、とマシマロを食べている"少女"。
そしてもう1人はその少女の伝達係、みたいなもん。
名前をレオ、と言う。
「…あ、ごめん、何かなー?」
苦笑しながらも尋ねる優佳。
だって、マシマロついつい食べたくならない?
あの人との思い出を忘れないために―――、あたしはマシマロを食べている…。
「今日は……の墓参りですが…。」
本をぺら、とめくりながらも予定を言うレオ。
「…なんて?誰の墓参り?」
聞き取れなかったのかもう1回尋ねた。
「だから――、
白蘭様のです。」