復活小説

□一目惚れ。
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帰ろうと校門へとぼとぼ、と歩いていると、



「あっ、炎真君!」



茶髪の少年が僕に向かって声をかけてくる――。






その人は沢田綱吉君。



「…どうしたの?」



振り向きながら尋ねる。



最近僕はツナ君とよくしゃべる仲になった。


それがとても嬉しくって、最近は、








ツナ君と喋るために学校に来てるくらいだ。




「あのさ、紹介したい人いるんだ。」



「紹介…?」



彼女かな、とふと頭の中がよぎった。



「あ、優佳!こっちだよ!」


ぶんぶん、と手を振りながら声をかける。




"優佳"と呼ばれた少女は、



「あっ、ツナ!」



とにっこり、と微笑みながら近寄ってくる。




「この子はオレの幼馴染なんだ!」




「初めまして、藍田優佳です!ツナの幼馴染で、隣のクラスにいるよー。

えーと、古里炎真君だよね?ツナから聞いているんだよ!


よろしくね?」




微笑みながら握手を求める優佳に、




「あ…、こちらこそ、よろしく。」



と握手を交わした。






「じゃあまた明日ね!」



「ばいばいっ!」




ぶんぶん、と手を振る2人に手を振り返した。




――優佳と会った瞬間から、僕は心臓が煩いほど脈を打っていた。




――あぁ、僕は優佳に惚れたんだ…。










これが、一目惚れって言うのかな…。
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