復活小説
□看病。
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「ゴホゴホッ!」
1人の少年は風邪を引いていたのだ。
「ツッ君、大丈夫?」
少年――ツナの母が心配そうに尋ねる。
「あぁ、大丈夫だよ…、ゴホッ。」
「これからお出かけしなきゃいけないのよね〜…。
そうだっ、優佳ちゃんに看病してもらおうかしら!」
それなら安心だわ、と微笑む母に、
「ちょっ、何で優佳なんだよ!?アイツ料理すら出来ないんだぞ!?」
慌てて止めようとするツナに、母はすばやく部屋を出、
廊下にある電話機で優佳に電話をかけていたのだ。
「あっ、それならお任せください!他の人も呼ぶから!」
「あら、頼もしいわ!それじゃよろしくね!」
廊下から声が聞こえたのか、ツナはショックを受けながら、
「…リボーン、オレもうすぐ死ぬのかな…。」
ハハハ、と乾いた笑いを上げる。
「何言ってんだテメーは。いつも乗り越えてきたじゃねーか。」
今回も大丈夫だ、とニッ、と笑うと部屋を出る。
――よりにもよって何で優佳なんだよ!
しかも、他の人って誰だよ!!
……すっごい嫌な予感がする…。
ツナは心の中で呟いた。