復活小説

□ある意味いじられキャラ。
1ページ/4ページ




「あーもーなんで紅葉が勝つのっ!」





「仕方なかろう!優佳が結局弱いのだからな!」






――平凡な休日の中、2人は民宿でアクション系ゲームで対戦をしていた。





「ムカつくっ!何かこう…ムカつくんだよね!1回ギャフンと言わせたるわ!」





「今時の人がギャフンなど言うわけなかろう!」




2人はぎゃんぎゃん、と言い合いながらもゲームをし続けていた。





「のどが渇いたぞ!そこのジュースを取ってくれないか?」





「はっ、自分で取っときなさいよ、もう!よっこらしょ…。」





紅葉が優佳の近くにあるテーブルの上に、

置いてあるジュースを指差しながら取ってくれるよう頼む。





「うー…もうちょっと…うわあっ!」





あと数センチで取れそうなところで、滑ってしまい床に倒れこむ優佳。





「優佳!大丈夫か!?」





紅葉は慌てて、コントローラーを放り出しながら優佳の肩をゆさった。






すると、ボトッと音がした。






「「……ぼと?」」






2人は声をあわせながら言い、おそるおそる音のした方向に目を向けると、





そこには、炎真たちファミリーがスーパーから帰ってきたのか、





手元にスーパー袋を持ちながら呆然と立ち尽くしていた。




そばにはコロコロ、とトマトやブロッコリーなどが転がっていった。





「……あ、いや、これはだな…!」





「ちがっ…!」






状況が分かってきたのか、2人は慌てて否定するも、






「………紅葉…、覚悟出来てるよね…?
僕の優佳に手を出すなんてさ……。」






そういうと炎真はリングと額にに炎を灯し、

腕には鎧みたいなものと、文字列が纏まりついていた。






「え、炎真落ち着くんだぞ!?結局民宿が壊れたら弁償だぞ!?

それと、いつから優佳はお前のものになったんだ!?」






「いいよ、どうでもいい。
それより優佳に手を出したほうが重罪だ。」







「えええ!?あたしそんなに重要人物!?」






「炎真、落ち着きなさい。」





炎真を落ち着かせるように言い放ったのは、アーデルハイトだった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ