復活小説

□ボンゴレとシモンと情報屋と。
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「コザァートコザァート!」





1人の女性が、コザァートと呼ばれた男に向かって走りながら手を振る。





「ああ、優佳。どうしたんだ?」





「コザァートさ、最近友達できたでしょっ?えーと、ジョットって言う人!」





「…ハハッ、情報はやいなぁ。」





優佳の問いに、コザァートは笑いながら答えた。





「へへー、あたしの情報を舐めないでね!

でね、あたしもジョットと会ってみたいよ。やさしい人なんでしょ?」





「うん、やさしい人だよ。でも…、会わせるのはちょっとなぁ。」





「ええっ?何でよ。」




コザァートは困った表情を浮かべたのか、優佳は口を尖らせながら言う。




「…もしジョットが君に惚れたらどうしようかな、と思ってて。」




コザァートは、恥ずかしそうにぼそ、と呟いた。




「……ふ、はははは!何それ!あっははははっ、おかしいよコザァート!」





おかしかったのか、腹を抱えながら笑うのは優佳だった。





「わ、笑うなよ!!ホントに真剣だからな、僕!」





「ぷくくっ…いや、大丈夫だからね!あたしコザッ…あかん、おかしい!」




優佳は何かを言いかけるが、笑いが止まらずに笑い続けていた。





「笑いすぎだろう、優佳!」




「だってコザァートがおかしなこと言うんだもん!」




優佳は笑い涙を拭いながら言った。




「大丈夫大丈夫!あたしはコザァート一筋だから!」




親指を立てながら言う優佳に、コザァートはおかしそうに微笑んだ。




「ハハ、何か照れるなぁ。僕も優佳一筋だよ。」




そういうと、優佳をやさしく包み込むように抱きしめた。





「知ってるよー、あたし情報屋だからねー。」




優佳は嬉しそうに微笑みかけた。





「ハハ、そういやそうだったな。じゃ今度ジョットに会わせるよ。


いつになるかは分からないけど。」





「ホント?楽しみにしてる!金髪でオレンジ色の瞳してるでしょ?
それに、相棒のGって人とよく出歩いているって情報あるよ。」





「……ホントにいろんな情報把握してるな君…。」





優佳が次々と言葉を述べるのを、コザァートは苦笑を浮かべながら言った。





「当たり前!あたしはね、将来世界一の情報屋になるんだから!」





優佳はにっこり、と微笑んだ。
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