復活小説

□様子見。
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「あら、ツナ君じゃない!」




「お邪魔しています。」




ツナと呼ばれた青年は、ニッコリと微笑みながら言った。




「優佳なら上にいるわよ。でもあの子、
勉強してないと思うからきっちりと教えてくださいね。」





「分かりました、お任せください。」





ツナは微笑みながらそういうと、お辞儀をしたあとに階段をのぼった。





「おい優佳、勉強してんのか?」





「ん〜ツナ来てたんだ?」





優佳はピコピコ、と音を立てながらツナを横目で見ていた。




「はぁ…、ゲームしてんのかよ。」





「うん、バイオ4!なかなかおもしろいよ。」





「あのさ、もうすぐ何があるか知ってるよな?」




「ああ…、アレでしょ、球技大会。





「そうそう…ってちがうだろ!それは先週やったの!」





「じゃあアレでしょ、文化祭。





「はぁ……。もうすぐテストなんだけどな?





ツナは盛大なため息をつきながら言った。





「あ、ああ、あったよね。で?」




「で?じゃないだろ! 勉 強 は?(黒笑」





「……バイオ4をクリアしてから!」





「それじゃ間に合わねぇよ。赤点でもいいのなら話は別だけどな?」





「う……、もちょっとやってから!」





「はぁ、ったく仕方ねぇな。(やっぱオレ、優佳に甘いな…。)」





ツナはため息をつきながら心内で呟いた。





***********************************





「ツナーみてみて!レオンかっこいいでしょ!」




「ああそうだな。(ムカつく。現実にいたらぶっ飛ばせるのにな。)」




「あーあ、レオンが現実にいたらどれほどいいんだろ!」




――ブチンッ。




「さっきから黙ってて聞いてれば、
レオンレオンばっかりだよねお前。
なんなの?そんなにレオンがいいわけ?

マジムカつくし。聞いてるオレの身にもなってよ。
だいたいレオンなんて人は存在しないんだし?とっとと諦めた方が自分の為だよ?」





「……すごい言いようですこと。でも、ちょっとは妄想を抱いてもいいじゃない。
あんなにかっこいい人めったにいないよ?
まぁツナとは――んんっ!!」





「うるさい、黙れ。」





ツナは優佳の言葉を遮るように、
無理矢理自分の唇と優佳の唇を合わせた。




「んっ…、や、め…!」





優佳の言葉を無視するように、角度を変えながら重ね合わせる。





「――はあっ…、い、いきなりしないでよ!?」





唇が離れた後に優佳がすかさず言い放った。




「だってムカついたから。」





「そんな理由で!?」




「うるさい。オレにとっては"そんな理由"じゃないの。」





「はぁ…あたしの話、最後まで聞いてよ!レオンはかっこいいけど、
ツナとは別の話!


ツナは、現実で一番愛してやまない人なんだからね!!
それに……、ツナの方が数千倍もかっこいいっつーのよ…、ばか。




「……ふっ、オレも優佳が一番可愛いよ。ホントなら軟禁したいくらい。」





「ややや病んでる!」





「うるさい。とりあえず優佳のことが一番愛してる。」





ツナは優佳の腰に手を回しながら後ろから抱きついた。





「どどどこをさわってんのよ!それに、あっさりと愛してると言わないでよ!」




「……眠い。」





ツナは優佳の言葉を無視しながら呟くと、眠りに入った。





「もう…ツナのばかやろー。」





優佳はそういうとゲームを再開したのだった。








end..




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