復活小説

□強盗事件。
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「――じゃあ、行ってくるからな。気をつけろよ?」




「分かってるって!ツナこそ気をつけてよっ?」




「ああ。じゃあ。」




ツナと呼ばれた青年は、優佳の頭をポン、と撫でると
ドアを開け外へと向かった。




「心配症なんだから!さっ、片付けしないと!」




優佳はそういうと、台所へ向かった。




ツナと優佳はスピード結婚をしていた。




その後イタリアへ発ち、2人は幸せに暮らしていた。




そして今日、事件が起こった。





***************************




「さーっ、次は掃除機をかけないと!」




優佳は呟くように言いながら、床に掃除機をかけた。




すると、玄関から激しい音を立てながら開いた。




「ツナ?忘れ物したの?ていうか、静かに開けなさいよ!」




優佳は後ろに振りかえながら怒鳴った。






「…ククク、運が悪かったな女ァァ!!」




そこにはツナの姿はなく、知らない成人男性が手元にナイフを持っていた。




「……っ、強盗!?」




「静かにしろィ!!」




男はすばやく優佳の口を空いた手で塞いだ。




「――……チッ。」




「チッ?」




優佳の舌打ちにきょとん、とするが一瞬の間に男は視界が逆になり、
気がつくと床に突っ伏せになっていた。




「運が悪かったのは、アンタのほうね♪ざんねんでした〜っ!」




優佳はそういうと、男の手元からナイフを奪い取った。




「クッ…!」




「あーアンタたぶん、ツナにボコボコにされ…っかもよ?」




優佳は意地悪そうな笑みを浮かべながら男の背中に座った。




「ツナ?誰だソイツは!マグロか?」




「え、知らない?今から呼ぶから待ってて〜♪」



優佳は楽しそうに言うと、携帯を取りツナに電話をかけた。




『――もしもし。』




「ツナ、今ねツナに会いたい人がいるんだってさ!即来てね♪」




プツンッ、ツーツーツー。




『はっ?どういうことだ、おいっ!!……切ったな…。』




ツナはため息をついた。




「10代目?どうしました?」




「ああ、隼人。ちょっと家に忘れ物したから戻ってくるから。
あとは頼んだよ?(黒笑」




「分かりました!(汗」




ツナはそういうと、ボンゴレアジトから出て行った。




**************************




――数分後。




「優佳っ!誰だよ、オレに会いたいヤツってのは?」




ツナは玄関のドアを開けながら尋ねた。




「おー早いねツナ!コイツだよ、コイツ。」




優佳はイス代わりにしている男を指差した。




「は?誰だよソイツ。」




「さぁ。知らない。」




「……はぁ?」




「……自称強盗だって。」




「こんな低脳が?」



「その上ひ弱だしねー。」




ツナと優佳は問答していた。




「ひっ…、つ、ツナというのは、
沢田綱吉だったんですかっ!?」




そこで男が悲鳴に近い声を上げた。




「そうそう。ていうか、コイツ処理してよ。」




「ったく、お前は何でオレの仕事を増やす真似するわけ?(黒笑」




「……気のせいだよ?」





優佳は苦笑を浮かべていた。





「仕方ないな。ほら、報酬は?」




「〜〜っ、バカッ!!」




優佳は恥ずかしそうにいうと、ツナの唇にキスをした。




「ごちそーさま♪おい、行くぞ。」




ツナはニヤリと笑いかけると、男を連れて行った。




「ヒィィィ…!」




その後、強盗はツナの部下もといパシリとなりました。





――おまけ。




「優佳さんっ!僕はあなたのことを諦めませんからぁぁ!!」




「いやだぁぁ!誰か助けてよぉぉ!」





なぜか強盗だった男は優佳に惚れてしまい、
毎日告白しているが振り向くことはなかった。




「私に任せなさい。ハァッ!」




「すごいすごい髑髏ちゃん!」




「こんなの朝飯前よ。」




「「「「(何か哀れだな……。)」」」」




「ぞれでもっ…僕はっ……!」




「ゾンビかぁぁ!」




バキッと男を殴った優佳。




「はぁ、今日も賑やかだな。」




「まったくだな。」




ツナとリボーンはため息をついたのだった。






end..




⇒あとがき、
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