▼School Life..
□04
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「ふぁ〜、やっと終わった!」
んー、と背伸びをする麻央。
「ったく、のん気なやつ。」
隣でツナが呟いたが気にしない。
「じゃ、帰ろうかな…。」
帰る準備をすると、隣でツナが呆れた声が飛んできた。
「どこに行くんだよ?まさか、家じゃねぇだろうな?」
「家に決まってんじゃん?家以外に帰るところなんて無いけど。」
そこでツナが盛大なため息をつきながら――、
「……はぁ。馬鹿だねお前。
寮に入るんだよ。」
と呟いた。
……はい?寮?
「Σえええ!?ちょっと待て、聞いて無いよ!?」
「だろうね。」
腕を組みながら呆れた表情を浮かべるツナ。
麻央は質問しようと話しかけようとしたが、
「麻央チャン!HR終わったら校長室に直行だってさ♪綱吉君もね。」
と白蘭の言葉によってかき消された。
「分かったよ。」
「また校長室へ?」
きょとん、とする麻央に、
「後で分かるからね〜♪さ、HR始めるよっ♪」
と言うと壇上に立ちながら生徒たちに話しかける白蘭。
麻央は何だろう、と思いながら首を捻ってみせる。
HRが終わるとツナと共に教室を出て行き、校長室へと直行した。
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コンコンッ、とドアをノックをする麻央。
「どうぞ。」
声が飛んできたのか、静かにドアを開ける麻央。
「「失礼します。」」
Σうわぉ、ツナ君礼儀がいい!!
「煩いよ。」
ぼそ、と小声で呟くツナ。
「いらっしゃい、桐原君、綱吉君。」
今朝と変わらない笑みを浮かべる校長。
「用件といっても、桐原君には言ってなかったようだね。
君の父が言ってたのかと思ったんだがね…。
ここの生徒、教師みんなは、
寮生活をするんじゃよ。」
と言い放った。