▼School Life..
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キーンコーン……。
「じゃ、授業はここまでだぜ、コラ!」
コロネロ先生がそう言うと教室を出た。
「よし、昼飯!」
麻央はルンルンな気分で食堂へと向かった。
「ん、あれは…野猿!」
「…ん?あっ………麻央じゃねぇか。」
「今の間は何ですか?」
廊下にいたのは、野猿だった。
「気にすんなよ。」
「まぁいいや…そういや、兄貴たちは?」
「ああ、先に行ったぜ。オイラ寝てたしな。」
「確かによだれのあとある。」
「マジかよ!?」
野猿は慌てて口元をぬぐう。
「ごめん嘘。」
「……………。」
騙されたのが気に入らないのか黙ったまま麻央を睨みつける野猿。
「ご、ごめんって!睨まないで!?」
すっごい怖いからそれ!眼力だけで殺せそうだから!さすがマフィア学校だな!
「今回は許してやってもいいぜ?うん。」
「(うんって…。)それ、某漫画キャラと被ってたような…。」
「マジかよ!?うん!……あ。」
「…もう名前さ、野ダラでどう?」
「嫌だよそんなん!ってか早く行かねーと混むぜ!?」
野猿は麻央の返事を聞かずに、麻央の手を引き走り出した。
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――食堂。
「ぼちぼち混んでるな…しゃらくせぇ。」
「昼休みだしね…。」
「オイラは屋上な気分だけどお前は?」
野猿は麻央に向かって尋ねた。
「うーん…屋上で食べたいな。」
「よし、そうと決まったら屋上に行こうぜ!」
「よっしゃ!はよ行こ行こ!」
「とりあえず落ち着け麻央。」
「野猿もな。」
きゃっきゃっと騒いだあと、落ち着くよう突っ込む野猿たち。