▼School Life..
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「ここまで来れば、追ってこないはずですー。歩きましょうかー?」
「ハァ…ハァ…、よく息切れないな…。」
後ろを見ながら言うフランに、苦笑を浮かべる麻央。
「しっかしベルもジルも、仲悪いよねー。双子なのに…。」
「…麻央は双子=仲がいい、と思ってますー?そんなわけないでしょー。」
バカにしたような顔で言うフラン。
「うわぁなんかムカついた。」
「なんでですかー。」
「そのバカにしたような顔がな!あっもう着いたみたい。」
「気のせいですよー。寮は近いですしねー。」
寮を見上げながら呟く麻央たち。
「さっさと鍵貰ってサボっ…寝ますかー。」
「今サボるって言わなかった?」
そもそも何をサボるんだ、と心内で呟く麻央。
「今日の担当は誰でしょうねー。すいませー……ゲッ…カス鮫かよ。」
「う゛ぉ″お″い!聞こえてんぞぉフラン!!」
いきなりの大声に耳をふさぐ麻央とフラン。
「な、何!?耳痛いんだけど!?」
「あーもー麻央もつらそうじゃないですかー。もっと声下げろよカス鮫が。」
「フラァァン!!っとすまなかったなぁ、桐原…だったな?
オレはS・スクアーロだ、よろしくなぁ。」
フランを怒鳴りつつ、麻央に向かって自己紹介するスクアーロ。
「あっはい!よろしくお願いします。」
きちんとお辞儀する麻央。
「こんなヤツにお辞儀する必要ないですよー。」
「う゛ぉ゛おい!聞こえてんぞぉ!!あとテメェ任務やってこい!」
「ゲッ…。サボっ…寝ようと思ったのにー。」
「サボる気満々じゃねぇかぁ!!」
フランの言葉に突っ込むスクアーロ。