▼School Life..
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「あーなんか耳キンキンしてきた…。」
「おいカス鮫のせいで鼓膜壊れたじゃねーか。ってことで任務よろしくですー。」
「何が“ってことで”だぁ!!すまなかったなぁ、桐原。」
苦虫を噛み潰したような顔で謝るスクアーロ。
「大丈夫……ような気がするので、とりあえず鍵を…。」
「お前ホントに大丈夫かぁ。」
苦笑を浮かべつつ、フランと麻央に鍵を渡す。
「じゃ、おやすみなさーい。」
「待てぇえい!お前は任務だぁ!」
フランの首根っこを引っ張りながら、任務の紙を渡すスクアーロ。
「ちぇっ。」
めんどくさそうに紙を受け取ると、部屋に向かうフラン。
「(サボるって任務のことだったんか…。)
任務ってもしかして…、」
「そうだ、マフィア関係だ。ここも不景気なんでなぁ。」
麻央の問いを遮るように答えるスクアーロ。
「リアルだなオイ。やっぱり殺したり…ですか?」
「そうだなぁ。でないと立派なマフィアになれねぇからな。
別にお前に任務はやらせねぇよ、一般人だしなぁ。」
柔らかく微笑みながらポン、と麻央の頭を撫でる。
「そう…ですか。(分かってるつもりだったけど…、人殺しか…。)」
心にもやもやするのを気づきつつ、部屋に向かう麻央。