▼School Life..

□11
1ページ/7ページ



「んん〜っ!」


麻央は、どでかい欠伸をすると、着替えて食堂へ向かった。


「おはよーっ…人少なっ!」


「ん、麻央じゃん♪今起きたわけ?ししっ!」


「あっジル!?おはよーっ。」


「…………は?」


冷たい声と共に、キラーン、と輝くナイフを出すベル。


「ごごごごめんなさいィィイ!!ベル王子ですねぇえ!?」


「ししっ、よくわかったじゃん♪」


慌てて謝る麻央に、満足そうに笑うベル。


「(ホッ…。)そういえば人少ないよね?」


「ん、あーまぁな。休日は基本的任務に行ってる人多いしな。」


「任務…か。」


「何、お前も行きたいの?でもダーメ、王子が許さないし。」


「いやいや行きたくないし!ってなんでベルの許可いるの!?」


「王子の特権♪」


「そんな特権、聞いたことないけど!?」


ベルの言葉に突っ込む麻央。


「今日用事あんの?」


「今日?今日は特に…買い物したい、かな。」


「じゃ、いこーぜ。連れてってやるぜ。」


「えっ、いいの!?」


ベルの意外な言葉に驚く麻央。


「ししっ、それに案内もしてやっから♪」


「おお…なんか王子に見えてきた…!」


「あったり前じゃん、だってオレ、王子だもん♪」


「…なんか、今の聞かなかったほうがよかった…。」


哀れな目でベルを見ながら呟く麻央。


「さっさと行くぜ。準備してこいよ。」


「イエッサァァア!!」


麻央は素早く部屋に戻ると、出かける準備をした。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ