▼School Life..
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「んん〜っ!」
麻央は、どでかい欠伸をすると、着替えて食堂へ向かった。
「おはよーっ…人少なっ!」
「ん、麻央じゃん♪今起きたわけ?ししっ!」
「あっジル!?おはよーっ。」
「…………は?」
冷たい声と共に、キラーン、と輝くナイフを出すベル。
「ごごごごめんなさいィィイ!!ベル王子ですねぇえ!?」
「ししっ、よくわかったじゃん♪」
慌てて謝る麻央に、満足そうに笑うベル。
「(ホッ…。)そういえば人少ないよね?」
「ん、あーまぁな。休日は基本的任務に行ってる人多いしな。」
「任務…か。」
「何、お前も行きたいの?でもダーメ、王子が許さないし。」
「いやいや行きたくないし!ってなんでベルの許可いるの!?」
「王子の特権♪」
「そんな特権、聞いたことないけど!?」
ベルの言葉に突っ込む麻央。
「今日用事あんの?」
「今日?今日は特に…買い物したい、かな。」
「じゃ、いこーぜ。連れてってやるぜ。」
「えっ、いいの!?」
ベルの意外な言葉に驚く麻央。
「ししっ、それに案内もしてやっから♪」
「おお…なんか王子に見えてきた…!」
「あったり前じゃん、だってオレ、王子だもん♪」
「…なんか、今の聞かなかったほうがよかった…。」
哀れな目でベルを見ながら呟く麻央。
「さっさと行くぜ。準備してこいよ。」
「イエッサァァア!!」
麻央は素早く部屋に戻ると、出かける準備をした。