▼School Life..
□13
1ページ/6ページ
「ん…ふわぁ、もう今日かぁ…。」
眠たそうな目をこすりながら時計を見る麻央。
「………えっと、これは…遅刻じゃんかァァ!!」
短い針は8をさしていた。つまり現在8時と言うわけだ。
「もうぅ!何回目だよこんちくしょぉぉ!!」
麻央は今までに遅刻をしたことないものの、ギリギリセーフは何回もしていた。
すばやく身支度を済ませ、かばんを持ち食堂へと向かった。
***************************
「麻央様、おはようございます。もうすぐ閉まりますので…」
「分かった分かった!マッハで食べるから!」
チェルベッロとの会話を済ませると、
パンを取り皿にのせ、紙コップに入った水を取りテーブルへと向かう麻央。
「もぐもぐ…まっはふ(まったく)…!
ごっくん、いてきま!」
「行ってらっしゃいませ。」
水を飲み干すと、皿を放置して食堂をあとにした。
**************************
「(――ん、そういや朝から生徒たち見てないなー…。先に行ったのかな。)」
ふと思い出したのか、心内で呟く麻央。
「あの……。」
「はい?」
振り向くと、男が遠慮がちに声をかけていた。
「えっと…、コンビニの行き方が分からないんですが…。」
「お願いっ、腹ぺこで倒れそうなの、こいつが!」
「オレかよォォ!いやっ、腹減ってるんですよ〜!」
後ろにいる女と男が、コントらしきやり取りをしていた。
「それはいけないね!えーっと、ここを真っ直ぐ…、」
「スミマセン、僕ら頭悪いので…。一緒に行ってくれますか?」
「今から?」
携帯を取り出し時間を確認する。
「(ん〜…、送ったあと走ったら間に合うかも…。)
いいよ、一緒に行こうか。」
麻央は笑顔で言うと、3人と共にコンビニへと向かった。
「――ん?麻央…?」
「…ツナ君?どうしたの?」
麻央から離れたところで登校するツナと炎真がいた。
「いや…、麻央が見えた気がしてさ。
まぁ麻央が他の人と出歩くとか、
あんまりなさそうだから気のせいだろうけど。」
「……そうかな。ツナ君が言うならいいけど。」
「……さっ、早く行くぞ。
(…あっちの方面ってコンビニだったよな…。
昼飯でも買うつもり?)」
チラッと麻央を見ながら、ノンキに考えていたツナ。