▼School Life..
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――ボンゴレ高校。
「ランボクン。」
「はい。」
「次〜ベルクン。」
「いるしー。ししっ。」
「これで麻央チャン以外は全員いるね♪
(にしても嫌な予感がなかなか消えない…。もしかして…、)」
出席を確認し終えると、考え込む白蘭。
「それにしても、麻央遅くねーか?」
「ああ、オレも思うぜ…。ここまで十分もかからねーはずだ。」
山本と獄寺がツナに近寄り、麻央についての話をした。
「そうだよね…、心配だな…。」
腕を組みながら呟くツナ。
「みんな聞いてね。僕心配だから、
今から麻央チャンを探しに行くから♪
だから一限目は自習ね。」
ニッコリ、と微笑みながら言う白蘭。
「ハアァ!?授業放置かよ!?」
「そこまで怒ることないじゃない。」
怒る獄寺に苦笑を浮かべる白蘭。
「じゃあ行ってくるね。」
「待って白蘭!…先生!オレも行きます!」
ガタッと立ち上がるツナと同時に、ガラッとドアが開く音がした。
そこにいたのは、麻央だった。
「……白蘭先生に、ツナ?どこに行くの?」
「っ…麻央チャン!?どうしたのさ、そのケガ!」
きょとん、としながら教室を見回す麻央に
白蘭は麻央の左腕のケガに気づき、動揺する。
「え、あ、これねー!あっはは、転んだ拍子にガラスの欠片が刺さってさー!
まいったなぁ、なんであんなとこにガラスの欠片あるんだか!」
「麻央チャンッ!…違うんでしょ?」
がしっ、と麻央の肩を力強くつかむ白蘭。
「……っ、大丈夫だか、
「麻央チャン、怖かったんでしょ?肩震えてるよ。」
いや、血が足りないから震えてるのかも……。」
麻央は笑いながらごまかそうとするが、
顔がひきつっていた上、肩も思ったより震えていた。