無人探査機
□終焉の始まりの始まり
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「きゃっ……!危ないわよ、君。って、えぇ?なんで子供が?君、名前は?」
「さくまりの、だよ」
「佐久間、りのちゃんか。お母さん……はいないよね、どうしよう……。もしかして、お友達も?」
「そーくんといっしょだよ」
「そーくん?」
「ふくよしそうめいってゆーの」
「福吉双鳴……。まさか福吉所長の息子さん!?」
「どうしたん、桃瀬」
「海山先輩。民間人の子供がいます。5歳くらいで、2人です」
「追い払っとけって。ガキなんて邪魔なだけや……って、えぇ?民間人の子供?」
「佐久間りのちゃんと、そーくんだそうです」
「そーくん?誰や?」
「福吉双鳴。あの福吉所長のご子息ですよ。」
「冗談やろ、桃瀬。」
冷たい汗が一筋伝った。
「残念ながら、そうだと良かったんですがね」
「マジかよ……。ついてないなぁ、自分ら」