無人探査機
□終焉の始まりの始まり
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「簡単に言えばボロ負け寸前、ってとこ」
「負けるってわかってるのに戦うんですか?」
「難しい質問や。俺はこれが政府のあかんところやと思う」
「勝てると思えば勝てる。無理でもやるだけやろうって思ってるみたい」
「ま、末端の俺らには分からんけどな」
事実は、上層部が機能していない今、徐々に日本内部のネットワークが停止しているこの状態で休戦会議をしろ、というのが無茶だという内情なのだが。
「しかも俺らは後援隊やから情報も遅い」
「まぁ全線で戦ってる隊員には伝わってるかも……」
「崩されるのも時間の問題というわけですね」
「自分、分かってるな」