無人探査機
□御伽計画
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時は20××年。
科学が進歩し、人は火星にいけるようになっていた。
ちなみに、火星人はまだ見つかっていない。
そんな中、人類初の試みがなされようとしていた。
『御伽計画』。
それがこのプロジェクトの総称だった。
これは、どんどん増え続ける人口を危惧しての地球再生プロジェクトだ。
地球の救世主となるであろう計画の主役は、ここ数十年人口と比例するように、爆発的に増え続けてきた、本。
その総数は、作品数を数えても総人口の二倍強。燃やさずに置いておく場所すらもう限界、というのが今の地球の現状だった。
世界各地で会議が度々開かれた。その甲斐もなく立ち尽くしているしかなかった中、モントリオール(カナダ)サミットが開かれた。今から丁度15年前の事だ。
正式に環境問題として解決の糸口を見つけ出そうとしていた。そんな、最中の事だった。世界のトップ達は考え、正式な結論へと導いた。
『役に立たない人間諸共消せば良い。』