お嬢様は探偵さん 壱
□お嬢様は探偵さん
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刹那の隣を一歩早く歩くナルト。
不器用にも一生懸命に説明しようとしている彼は見ていて面白い。
焦ってたり、笑ったり、困ったり、悩んだり、笑ったり、考えたり...。
ころころ変わる表情ばかり見ていて、案内された場所なんてあんまり見てなかった。
最後に案内された場所は屋上で。
フェンス越しの夕焼けが綺麗だった。
以前香と見た景色とダブった。
その時の香は"綺麗ね"って言って微笑んだから、僕様ちゃんもつられて笑った。
やっぱり香がいない事を思い出し
て、涙腺が緩んじゃって、静かに涙を流して。
「どっ、どうしたんだってばっ!?」
隣にいたナルトが慌て出して、どうしたらいいか分らない彼は悩むばかりで。
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