お嬢様は探偵さん 壱

□お嬢様は探偵さん
1ページ/7ページ











二階に向かう途中、踊場にあるマリア像に"ご機嫌よう"と挨拶し、お辞儀をする。






これが表の僕様ちゃんだ。






顔を上げたとき、マリア像と目が合った...気がした。





だが、刹那はそれを無視して教室に向かった。






今日も無事に教室に逃げ切れた...と思う...。





席に鞄を置くと可愛らしいソプラノ声が耳に入った。





そこにはいつもの笑顔。






「朝からお疲れvV」






そう思ったなら助けて欲しかったよ、親友...。





刹那はそんな事を思ったが、敢えて口に出さなかった。





こいつがさっき説明した腐女子な親友、香だ。






「嫌よ!私、巻き込まれたくないもの!!」





香は僕様ちゃんの心を読んだように答える。





まぁ、いつもの事だから驚きはしないけど...。













.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ