お嬢様は探偵さん 壱
□お嬢様は探偵さん
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翌日、刹那は何時も通り学校にきた。
香がいなくなった事を夢だと思いながら。
しかし学校に着くなり、心配そうに駆け寄ってきて、言葉を掛けてくれる女の子達を見て、香がいなくなった事を実感する。
夢じゃないんだ...。
そして刹那は胸を押さえ、荒い呼吸を繰り返し、倒れた。
周りの女の子達が何かを言っているが、耳に入らない。
そして刹那の意識は途切れた。
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瞳を開けば清潔感漂う天井が見えた。
消毒液特有の臭いで病院だと自覚するのに数秒掛かった。
自分はどれぐらい眠っていたのだろうか。
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