お嬢様は探偵さん 壱
□お嬢様は探偵さん
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刹那は今日からこの学校に通う。
白百合学園の時とは違う、この季節には珍しい新品の制服。
刹那はそれを着て職員室に向かうのだった。
職員室の場所は先週の金曜日通りかかったので覚えている。
刹那は職員室に来ると、軽くノックをし、入室した。
『今日転入する水無月刹那です。』
刹那が声を発すれば、職員たちの視線が刹那に集まる。
そんな中、白衣を着た銀髪の男が歩み寄ってきた。
刹那は自分よりもずっと長身な白衣を着た男を見上げる。
「俺は担任のはたけカカシっていうの。よろしくね。」
担任は軽く自己紹介をした。
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「ねぇねぇ!今日転校生が来るらしいわよ!」
クラスの噂好きの女の子が口を開いた。
「えーっ!?それってホント!?時期とか中途半端じゃない!?」
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