お嬢様は探偵さん 壱
□お嬢様は探偵さん
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翌日、刹那が学校に行けば冷たい視線が降り注ぐ。
最近苛めのバリエーションが減ってきたので、そろそろやめにしようかな?
なんだか同じ事ばかりで飽きてきた。
明日のカウンセラーで相談してみようか?
刹那はそんな事を思いながら、教室に向かわずに屋上に向かった。
今日はサボる事に決め込んだのだ。
刹那は扉の上の貯水タンクの所に登ると、貯水タンクの影になる場所に腰かけた。
いつものようにパソコンを起動させ、キーボードを叩く。
サイトのメールボックスを見れば、依頼が何件かきていた。
夫の浮気調査に、恋人にやきもちを妬いてほしい為に恋人のフリをしてほしい、その人物が犯人だという証拠を見つけてほしい、助手志願等様々...。
ここの所依頼の件数が減ってきた。
そしてそれに反比例するように助手志願者が増えている。
何故に?
刹那はサイトに新しいページを付け加えた。
助手は募集していませんという内容だ。
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