お嬢様は探偵さん 壱

□お嬢様は探偵さん
2ページ/4ページ











真っ先に口を開いたのは香の親友である刹那で。





『どういう、事ですか...?』





信じられなくて、やっと搾り出した声は震えていた。






「今朝、連絡が取れなかったので香の御宅に窺ったのですが、いくら呼びかけても返事が無かったので、御宅にあがらせていただきました。
しかし寝室に行ったら、床にベッタリと致死量の血液が付いていて...。
今、DNA検査の結果待ちですが、恐らく本人の物でしょう。

警察を呼んで、捜査をお願いしました...。後で皆さんも警察の方々に話を聞かれると思うので、捜査に協力するように...。」






シスターの言葉が理解できない。





思考が追いつかない。






刹那は自分の席から立ち上がり、鞄を掴み教室を出る。






『シスター、今日は体調が優れないので帰らせて頂きます。』





それを聞くと、シスターは悲しそうな顔をしながら帰る事を許可してくれた。














.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ