お嬢様は探偵さん 壱

□お嬢様は探偵さん
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刹那は溜息を吐き、メールボックスを閉じた。





そして次に開くのは、うちはマダラのファイル。





その中の盗聴器の録音を再生する。






盗聴器は周りに音がないと作動しない。






そのおかげで、ノンストップで音が紡がれ、盗聴器が長持ちする。






録音した音が次々と再生される。






一番多く音が入っているこの男がうちはマダラだろう。






刹那が音声を聞き始めて2時間半。






刹那はマダラのある名前を聞き、更に音に集中する。


 



録音のマダラが言った名前はイタチだった。






確かにマダラはイタチの名を口にしたのだ。






―――木曜の16時。―――






―――ああ、いつもの喫茶店で待っている。―――






そして録音が一瞬ノイズで途切れ、また違う会話に移っていく。











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