闇夜に咲き乱れる罪色の椿姫 弐
□闇夜に咲き乱れる罪色の椿姫
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『三代目...。』
彼女...神姫は頭を垂れて、唐突に三代目の前に姿を現した。
｢神姫かの。｣
三代目は神姫の存在を認識すると、視界に彼女をとらえた。
『彼女はクビにしました。不合格です。』
神姫は三代目から目を逸らしながら言った。
クビにしました。
その言葉が示すのは、神姫が世話役の彼女を殺した事を示す。
しかし彼女は生きている。
肉体だけは。
彼女の肉体には彼女の部下である桜花という悪魔が入った。
その事に誰も気付けない。
気付けやしない。
｢神姫、少し厳し過ぎるんではないかの？｣
『じゃあ、三代目の食事には毎回トリカブトやらなんやらが入ってるんですか？』
神姫は厳しい顔つきで言った。
｢....。｣
『もういいです。俺が人選します。』
神姫は怖いくらいの無表情で言った。
｢誰にするんじゃ？｣
『うちはイタチ。彼にはナルトと同い年の弟がいます。』
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