黒豹奮闘記

□第四幕
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<早朝の密談室にて>



×××は朝っぱらから重大な話があるやらなんやらで土方に呼び出されていた。

くっそ…朝弱ェーのに…

とか思いながら。






「って訳なんだが…」


『………』


「あ、誰にも言うなよ?」


『………』


「おい、聞いてんのか?」


『………』


「おい!!…って寝てんのかよ!!起きろやコラァァァ!!!」



ゴチン!



土方の鉄拳が脳天にクリーンヒットした。



『…ッてぇ!!』


「てめっ、人の話聞いてんのか!?」


『聞いてますよ。朝の味噌汁の塩加減が絶妙だったんでしょ』


「何も聞いてねぇだろォがァァァ!!!」


『うるせ』



叫ぶ土方の声に耳を塞ぎ、ぼそっと呟く×××。



「…チッ。まァ聞いてなかったんなら、そのまま聞かなかった事でいい」


『あー聞いてませんよ?近藤さんが女にフラれた上、銀髪の侍に女を賭けた決闘で汚い手使われて負けたなんて』


「聞いてんじゃねぇかァァァ!!!しかも隅々までよォォォ」


『あ〜うっせ。黙ってりゃいんでしょ。わかりやしたよ。土方コノヤロ』



×××はうざったいそうに首筋をボリボリかいた。



「ったく…ほんとに分かってんだろなァ…はぁ…話はそれだけだ」


『はいな。じゃ』



そう言うと×××はかったるく部屋を出て行った。

ニヤリと黒い笑みを浮かべ、



『"黙って"りゃ…いいんだろ…?』



と呟いて。











「……………あいつに…言ったのマズかったか…?」



×××が出て行った後、土方は×××のニヤついた黒い笑みを思い出して背中に変な汗が伝った。


 
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