黒豹奮闘記

□第拾伍幕
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ピンポーン ピンポーン



ある朝、珍しく万事屋のチャイムが鳴り響いた。



ピンポーン ピンポーン



……………



ピンポーン ピンポ…



「うるせェェェ!!朝っぱらからピンポンピンポン鳴らしやがって、家賃ならねぇっつってんだろーがクソババ……あれ?」



玄関の扉を突き破らんばかりの勢いで出て来た人物は銀髪に天然パーマ。


きっと今起きたところなのだろう。
服装も寝間着のままだった。



「は、初めまして!私、"御 すみれ"と申します…!ご、ご依頼をお願いしたくて参りましたっ」



すみれが頭を下げてどもりながら話すと、その男は一瞬ポカンとすみれを見つめた。



「あ、あー、依頼?依頼ね。はいはい…取り敢えず上がって…?」


「は、はい!お邪魔します!」



銀髪の男、坂田銀時はすみれを手招きして家に上がらせると居間へ向かって歩いていく。



「そういや姉ちゃんよォ、依頼って何なんだ?」



目の前を歩く銀時は「あ、俺ここの主の坂田銀時ね」と付け足しながら気怠そうに言った。



「は、はいっ。あの、実は……真選組の〇〇〇×××さんって知ってますか?」


「?知ってっけど…×××がどうかしたのか?」


「えっと、その……憧れというか、何というか、その…好き、になってしまいまして…」


「………」


「………」


「………」


「………」


「………ハァァァァ!!?」


 
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