小説
□あなたの温もり
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僕は何故彼を守れなかった…?
彼を部屋に閉じ込めて、安心していたのかもしれない。
あんなもの簡単に開けられるのに…
僕はとんでもない過ちを犯した。
みんなを支えていた彼を奪ったのは僕だ…
そんな僕が生き残って、一体どうすればいいんだ…
これじゃあ刹那やアレルヤの事を″マイスター失格″なんて云えない。
″マイスター失格″なのは僕だ…
あぁ…彼なら今の僕に何て云うだろう。
きっと笑いながら″落ち込んでる暇があるなら、ただ行動すればいいさ…″と云うだろう。
−−でも
それじゃ、駄目だ。
行動しても、彼は戻って来やしないんだ…
僕は…
一体どうすれば…
ねぇ…
「ロック…オン…」
あなたの温もりを探し続ける。
ただ、あなただけを愛し続ける。
贖罪に値するよう、僕は死ぬまで。
End →あとがき