短い物語
□マダオは小さくなってもマダオ
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新八が買い物から帰ると、銀時が怪しげな色をしたイチゴ牛乳片手にテレビを見ていた。
「おう、新八。帰ってたのか。」
「・・・銀さん、何飲んでいるんですか?」
「?冷蔵庫の中にあったやつだけど?」
「それ、坂本さんが送ってきたやつですよ?」
――――ブシャッ!!
イチゴ牛乳の牛乳パックが握りつぶされた。
「ただいまあるヨー。
・・・・・・・・銀ちゃん、縮んでいるあるヨ?」
「あ、本当だ。」
「えっ、ちょっと!!」
公園から帰ってきた神楽に言われ、二人は銀時が縮んでいることに気付いた。
そして、5分もしないうちに、銀時は15歳ぐらいの少年になってしまった。
「わー、ちっちゃい銀ちゃん可愛いあるナ。いつもより、髪が長いあるヨ。」
「本当だ。それに、目も死んでいないや。
銀さん、ちょうどコレぐらいのとき、何やっていたんですか?」
「え?たぶん攘夷戦争にでも出ている頃じゃねぇかな?白夜叉って呼ばれていた頃・・・・・・・・ハッ!!」
いきなり叫んだ銀時を新八と神楽は不安げな顔で見つめた。
「どうしたんですか、銀さん?」
「何アルか?銀ちゃん!」
銀時は息を荒くしながら叫んだ。
「俺の・・・俺の心の中で獣が暴れ狂ってるぅ!!」
「「うっせーんだよ!厨二病!!」」
新八と神楽の足蹴りが銀時の顔面に決まった。