短い物語

□マダオは小さくなってもマダオ
1ページ/4ページ

新八が買い物から帰ると、銀時が怪しげな色をしたイチゴ牛乳片手にテレビを見ていた。

「おう、新八。帰ってたのか。」

「・・・銀さん、何飲んでいるんですか?」

「?冷蔵庫の中にあったやつだけど?」

「それ、坂本さんが送ってきたやつですよ?」


――――ブシャッ!!

イチゴ牛乳の牛乳パックが握りつぶされた。

「ただいまあるヨー。
 ・・・・・・・・銀ちゃん、縮んでいるあるヨ?」

「あ、本当だ。」

「えっ、ちょっと!!」

公園から帰ってきた神楽に言われ、二人は銀時が縮んでいることに気付いた。
そして、5分もしないうちに、銀時は15歳ぐらいの少年になってしまった。

「わー、ちっちゃい銀ちゃん可愛いあるナ。いつもより、髪が長いあるヨ。」

「本当だ。それに、目も死んでいないや。
銀さん、ちょうどコレぐらいのとき、何やっていたんですか?」

「え?たぶん攘夷戦争にでも出ている頃じゃねぇかな?白夜叉って呼ばれていた頃・・・・・・・・ハッ!!」

いきなり叫んだ銀時を新八と神楽は不安げな顔で見つめた。

「どうしたんですか、銀さん?」

「何アルか?銀ちゃん!」

銀時は息を荒くしながら叫んだ。

「俺の・・・俺の心の中で獣が暴れ狂ってるぅ!!」

「「うっせーんだよ!厨二病!!」」

新八と神楽の足蹴りが銀時の顔面に決まった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ