短い物語

□護ること
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「神楽と新八が人質として攘夷志士に攫われた!?」

銀時が真選組から連絡を受け、屯所に行くと神楽と新八が攫われたことを知った。

「デパートでテロがあったんだが、他の人等の代わりに人質になったんだとよ。
俺達は、これからそこに乗り込むが、一応あいつ等の保護者のお前に言っておいたほうがいいと思ってな。」

土方が手入れをしていた刀を腰に差しながら言う。銀時は「ありがとよ」と言うと立ち上がった。

「?どこに行くつもりですかィ?」

総悟が聞くといつもの死んだ目では無い鋭い目をしながら答えた。

「あいつ等を迎えに行って来るんだよ。」

それを聞いた近藤が慌てて止めた。

「駄目だ、万事屋。あいつ等は100人以上もいるんだ。行くんだったら、俺達と一緒に行け。」

その言葉を聞くと銀時は素直にこくりと頷いた。そして、そのまま座り土方たちを見た。
目が早く準備しろと訴えている。
それに気付いた近藤たちは急いで準備をし始めた。
土方は銀時の木刀を見ながら言った。

「万事屋。お前、真剣じゃなくていいのか?」

銀時はその言葉で自分が木刀しか持っていないということに気が付いた。土方は、どうせ木刀だけでやるとかいうんだろうなと、思っていたが、こいつに死なれたら困ると思い聞いた。
銀時は少し考えていたが、のんびりとした声で言った。

「真剣のほうがいいんだけど・・・・。貸してくれるの?」

土方は、銀時の答えに少々驚きながらも配給用の刀を渡した。

「ん、ありがと。」

「副長!準備が整いました!!」

山崎がドタドタと走ってきたと思うと、息を切らせながらそう言った。

「そうか、万事屋行くぞ。」

銀時は刀を腰に差すと土方の後を追った。
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