えまいゆ

□01 紅茶でも飲みながら
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「この間飲まれていた綺麗な色の飲み物ですか?」

「七宮は飲んだ事がないのか?」

すると何か嫌な事でも思い出したのか顔をしかめる

「どうした?」

「いえ…以前東征将軍にもう少し緑の濃い物を貰ったのですがどうも苦くて……」

「あぁ、抹茶か。」

東征も変わった物を飲ませる奴だな

あれはこの姫にはまだ無理だろうに

「東征殿は菓子はくれなかったのか?」

「お菓子ですか?そういえば貰いました。とっても美味しかったです。」

「私も時々飲むがな。最初は少し苦手だった。」

「そうだったんですか?」

首を傾ける七宮

「普段飲むのはもっと飲みやすいぞ。後で淹れて来てやる。」

「ありがとうございます。」

素直な反応に自然と顔が綻ぶ

「ところで、この紅茶は七宮が淹れたのか?」

「はい。楽しいですよ♪」

「本当に変わってるな。」

この姫は他の姫とは違う

周囲の者も環境も何もかも…
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