早咲水羽
□第四話
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水「真白、大丈夫?」
真白の顔は青ざめていた
その理由は無意識に手を伸ばしていたことと
最後に囁かれた自分の名であった。
そしてその声が兄に似ていたこと
『・・・でも名前だけだから・・・』
水「ほんとに大丈夫?」
水羽に声をかけられているのも気がつけなかった
『ちがう。ちがう・・・』
水「真白!!」
真白はやっと水羽が話しかけているのに気がついた
『ごめんなさい・・・』
水「さっきの、知ってるやつ?」
『ち・・・がうよ。』
名前だけなのだから偶然にていただけに違いない
水「・・・真白は鬼の花嫁だったんだね・・・」
『え・・・?』
水「そこにある刻印は鬼の花嫁にあるものなんだ。」
『花・・・嫁・・・?』
水「うん。」
『・・・・・・・』
水「後でゆっくり話そうか。学校の支度しよう」
『・・・うん・・・』
花嫁とは何なのだろうか・・・