薄月鬼
□第三話
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その時、店の入り口から
咲妃先輩が出てきて
【ええ、来てくれたのね!これは心強い援軍ね!】と一言言う
平隊士の一人が
【先輩!】と大声で咲妃さんを呼ぶ
咲妃【それより二階の泉水を見てあげて頂戴、相当多数の敵と戦い傷だらけの筈だから】
平隊士【はっ!】
その時、土深ちゃんの声がした
土深【あ、一女、良いとこはもう終わらせちゃったわよ】
一女【へぇ……今日は譲ってあげるわよ】
一女の負けず嫌いは相変わらずだな。
うさぎ【と、土深ちゃん!怪我してんじゃねえか!】
土深【そりゃあ怪我もするわよ駐車場に倒れてる平助のが酷いもんよ、鉢金まで刀めり込んで額が深く斬れてたわよ(笑)】
うさぎ【笑ってる場合じゃねえだろうが……!】
一女【怪我人の手当て出来るわね?君は看護師の娘だったわね】
うさぎ【ああ、出来るぜ。任せろ、応急手当てぐれぇならな】
一女【充分よ】
土深【じゃあ任せたわよ】
うさぎ【お、おぅ!】
咲妃【駐車場の祐樹も見てあげてね】
〔そのまま俺は怪我人の応急手当てをつづけて〕
〔気が付けば不思議とあの戦場は落ち着きを取り戻していた 〕
〔【池田屋事件】
この騒動により俺達新撰組の名は
再びリアルに広く知れ渡る事になるのであった〕
だけど俺達の被害もハンパなく多数だ
〔泉水は胸に深手を負っている〕
〔平助は額を深く割かれて止血は出来ねぇ〕
〔土深ちゃんは左腕にでけぇ刀傷を幾つか負わされた〕
一女【昨夜は、戦闘お疲れ】