薄月鬼

□第六話
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そして、薫は小さく【おぅ】とつぶやき重い口を開く


薫【……俺、土方薫ってんだ。元々住んでたとこは、三十世紀の月の新撰組屯所なんだ。】

話には聞いていたがやっぱりこれは真実だったんだな

薫【亮太が【二十一世紀の地球を見てみてぇ】って勝手に屯所出ちまいやがってよ。ひと月ぐらい連絡取れねえ、それまではメールでやりとりしてたんだけどそんな弟が心配なんだよ。】

咲妃【それでこの時代までトリップしてきたわけか、君も新撰組の隊士だったのね、で、その弟くんはなんで二十一世紀へ渡ってきたの?】

薫【おっ、おぅ、弟は土方亮太ってんだ、クイーンセレニティー、つまり三十世紀のうさぎの息子なんだ俺と良太は】

うさぎ【ああ。知ってるぜ。勿論桃火や皆もだ】
桃火【これは これは……まさか未来のうさぎちゃんの息子君とは、知ってはいましたが】
薫【【良太を知ってんだな……?】】

亜美[……良太くんの素行は現在此方の新撰組で見守り中よ】
薫【こっちの新撰組が良太の監視を?】


泉水【あ、勘違いしないでね、あたしたちは良太くんを監視してるわけじゃないわよ】


薫【うん…】

泉水【良太くんはあたしたちと同じ未来の新撰組の隊士何だけど実はちょっと前から様子が可笑しくて】
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