長編

□第二話
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PiPiPiPiPi―カチャッ

『・・・ん、』

朝、目覚まし時計がなり起きる
時間を見ると6時、少し早く起きてしまった

『・・・眠い・・』

少し欠伸をして体を伸ばす
二度寝しようにもだんだんと意識がはっきりしてきた
例え寝たとしても次起きたときには、遅刻する気がする
ならば、起きて準備して学校へ行くほうがマシだろう
そう思った私は、すぐさまベッドから降りて準備に取り掛かった

『・・・。(妙に胸がモヤモヤする・・)』

そう考えている内に学校の門まで来ていた
私がその門を通ると聞き覚えのある声が聞こえた

「桜花〜」

『ハァ・・』

いつもの様に気だるげな声に小さく溜め息を吐く
後ろを振り返らなくとも声の主が分かってしまう私も随分馴染んだものだ・・
など少しくだらないことを考えてみる
しかし・・、
(雪之丞がいるならアイツもいる)

「ひどいなぁ、無視しないでよ」

『うるさい』

桔「お前・・!雪之丞になんて口のきき方だ!」

あれ?お前、そんなキャラだったっけ?

ムカッ
(朝っぱらから何でコイツにこんな事言われなきゃならないんだ!!)
私は、イライラしながら二人を置いて靴箱へ走る
その後ろで牛鬼が私を睨み付けていて
それを雪之丞が笑って見ていたことを、気付かぬまま

私は後ろを振り返らないでただ我武者羅に走った
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