長編
□第三話
1ページ/7ページ
あの日から数日経ち、普通の生活に戻り始めた
(相変わらずの雪之丞に疲れることもあるが)
時々、自分が何をしたいのか分からなくなる
こんな事・・牛鬼や高猿寺に聞かれでもしたら鼻で笑われそうだ
むしろ高猿寺には、大笑いされそうだな
桃や雉乃木あたりは気にかけてくれるだろうか?
犬飼は、・・・・五月蝿いだろうな、とそこまで考えて止める
ちなみに今は、授業中だが私は興味がないため聞き流している
『・・・はぁ』
溜め息が一つ口から零れる
机にひらりと小さく織られている紙が乗せられる
それに顔を上げると桃が笑ってこっちを見ていた
それに恥ずかしくなり下を向いて紙を開いてみる
『・・あ、』
キーンコーンカーンコーン
タイミング良くチャイムが鳴る
紙に書いてあったのは、゛お昼、一緒に食べよ"の一文
ほとんど私は一人で食べている方が多いものだから少し気まずい
先生「終わりにしましょう」
生徒1「起立!気をつけー、礼」
「「「「ありがとうございましたー」」」」
適当に挨拶をしていつもなら屋上へ行くのだけど今日は、違う
祐「じゃ、行こっか」
『・・うん』
桃と一緒に中庭に行くと皆揃っていた
しかも雪之丞や・・・牛鬼、他の鬼達までいる
『・・・・・』
桔「・・・・・」
祐「(ど、どうしたの?)」
「(気まずいんだと思うよー、お互い)」
咲「(なんかじれってぇな)」
雪「(仕方ないですわ、ケンカなさったんですもの)」
雅「(そのようですね)」
『ねぇ、聞こえてるんだけど』
祐「あっ、」
コソコソとこっちを盗み見るもんだからバレバレだ
しかも高猿寺や雪之丞は、ニヤニヤとした表情だ