長編

□第四話
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疲れた、何がって授業
私にとって勉強は苦痛でしかない
何でこんな事しなければならないのか理解できない
そう言ったら雪之丞に回し蹴りを貰った
全然嬉しくない、かなり痛かった
時間差とかやめて欲しい、もろに喰らった
牛鬼にも鼻で笑われた
腹立つ、でも騒ぎを起こすのは、いけないと桃に止められた

『いっつぅ、何なんだ!?この電波!!

「ははは。何か言った?」

『・・別に』

祐「ケンカは良くないってば」

『分かってるよ』

桔「ふん、どうだか」

ムカッ

こいつ、一々突っ掛かってくるな
またこいつの挑発にのると思う壺なんだろう
桃が苦笑いを浮かべている中私はふと雪之丞を見た
遠くを見つめ嫌そうに顔を歪ませていた
すっと視線を辿ると一目瞭然
否、雪之丞の表情だけでも誰だか分かる、兄さんだ

雷「桜花ー!!」

『はぁ・・』

「うげ、」

桔「出たな、怪人め・・!」

祐「いやいや、違うから」

咲「違わねぇよ祐喜、あの野郎は人間じゃない」

雪「またですの・・?」

雅「五月蝿くなりそうですね」

『そんなに嫌なの?』

兄さんの声が聞こえた瞬間、皆して顔色を悪くした
雪之丞、牛鬼、高猿寺に至っては、殺気を感じる
どんだけ私の兄さん嫌われてるんだ
と言うかどんだけ兄さん、こいつ等に迷惑かけているんだ
あの日から同じ体育科である高猿寺には良く兄さんに声を掛けられるようになったと文句を言われた
雪之丞には、ビクビクと怯えているのが余計にウザイ、死ねと私が言われた
牛鬼には、なんたら怪人に似ているとかで兄さんに塩を撒いておけと、塩の入った壷を押し付けられた
塩って蛞蝓か何かなのか?

『何の用?』

雷「えっと、何だっけ?あ、そうだ!従兄弟だよ、従兄弟!!」

『だから、何?』

何だっけって忘れんなよ
従兄弟とだけ言われても分からない

雷「従兄弟の風星くん!この学園にいたんだってば!!」

『え!?』

「桜花にも従兄弟いたの?こいつみたいにウザイ奴?」

『ち、違う!』

雷「うぎゃあ!?ゆ、雪之丞ちゃん?!い、居たの!?」

「あ?何こいつ、桜花しか見えてないの?謝れ。ウチ等に謝れやこの、アメーバ!!

雷「アメーバ!?

『五月蝿い兄さん』

雷「桜花まで!?」

話が進まない
私は、兄さんを急かした
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