恋の蕾

□恋の蕾T
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青く澄んだ空を、物凄いスピードで飛んでいく鳥。



『楽しみだなぁ〜v 早く会いたいな』




さらにスピードを上げて飛んでいくのは、鳥でも飛行機でもなく、4、5歳くらいだろうか、小さな少女であった。

ショートヘアーの黒髪を靡かせて、ある所へ降り立った。

そこは西の都にある、一際大きなドーム状の建物。
外壁には”カプセル・コーポレーション”と英語で書かれていた。




コンコン



『ブルマさ〜ん! コウだよ!!』

ブ『あらコウちゃん、いらっしゃい! 早かったわね』

『えへへv』




中から出てきたのは、エメラルドグリーンの髪をした美人、ブルマだ。

待っていたように、家の中に少女を招き入れた。



少女は、孫 コウ

孫家の長女として産まれた。
母、チチに似たのか、その容姿はとても可愛らしい。



トコトコと、自分の家のように奥へと進んでいく。

リビングに入ると辺りをキョロキョロしだした。
それを後ろでクスクス笑っているブルマが、指をある所へ差した。




ブ『お目当ては、あそこよv』




駆け寄ったコウの目の前には、くるくると回るオモチャに小さな手を伸ばしている赤ちゃんだった。
その小さな手に、自分の指を近づけてみると、きゅっと握ってくれた。




『わぁ〜〜〜・・ちっちゃ〜いv
ねぇ、ブルマさん! 抱っこしてもいい?』




キラキラとした瞳を、横にいたブルマへと向けた。
いいわよ! とブルマは、赤ちゃんを抱っこし、コウに渡した。




「あー あう」

『かわいい〜〜Vv
えっと・・・何て名前だっけ?』

ブ『トランクスよ』

『そうだった! 
よろしくね! トランクス!!』




これが初めての出会い


この一年後には、同じように可愛い弟が生まれた。





そして、可愛かった天使は、生意気なガキンチョへと成長していくのであった。






・END・
10.6.6
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