連載

□帰還
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任務の報告書を火影に渡し終え、里の外れに位置する死の森を目指し、疾走するカカシ。

久しぶりにナルトに会える喜びから、疲れている筈のカカシの足は自然と速まる。


「ナルトただいま!!!」
「おかえり、カカシ」


帰り着き、ナルトが目に入るなりいきなり抱き付き、苦しい位に力を入れてくる。
ナルトは文句も言わず、カカシの背に腕を回し、再会出来た喜びを噛み締めるように抱き返した。


「う〜vV久しぶりの感触vV」
「ん//」


擦り寄るカカシ。
擽ったさに身を捩るもなすがままなナルト。

二人は暫くの間、こうしていたのである。


「カカシ…あのね?」
「ん、どしたの?」


任務疲れからか、うとうとし始めていたカカシの声は気怠げだ。


「カカシ、眠いならお布団に行こう」
「ん、でも…風呂入らないと、汚れてるし…」
「良いから」


最早、半分夢の中らしいカカシに、ナルトは優しくそう言い、暗部装束を外していく。
手甲や忍刀を外し、額当てや鎖帷子を取り去る。

窮屈だった装束から解放され、一息吐いたカカシ。


「ありがと、ナルト」
「で、立てる?」
「うん。よいしょ」


ナルトに支えられ、覚束無い足取りで寝室へと歩いて行く。
襖を開け、十畳程の畳の部屋には既にカカシ用の布団がひかれていた。



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