なると2

□できちゃったってばよ!
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カカシとナルトが晴れて結ばれた日の翌朝。


枕の硬さが違うと、寝ぼけながら目を開けたナルト。
すると、目の前数センチ先に愛しいカカシの顔が…。


「っ!!??」


驚き、大声で叫びそうになるのを必死で抑え込む。

なんとか気を落ち着かせ、カカシの寝顔を改めて見やる。


『カカシ先生の寝顔…あの時の顔とはぜんぜん違…っっ///』


無防備に素顔を晒し眠るカカシに見とれ、次いで昨夜の行為中に垣間見たカカシの妖艶な表情を思い浮かべてしまう。
必然的にそのカカシに為された行為の数々までもが思い起こされ、耳や首筋までもが真っ赤に染まってしまった。


『お、おれ…俺ってば!ななな、なんてコト///!!!』


一つ思い出せば、アレやコレやと芋づる式に思い出してしまい、余りの羞恥に身悶える。

気が余所に向いている為、ナルトは気付いていないが、身体に掛かったシーツの下は、情事を色濃く残す一糸纏わぬ艶(ナマ)めかしい姿が…。

そして、その滑らかな素肌に不意に絡みつくたくましい腕。


「うひゃ//!?」
「なに、百面相してんの」
「先生//」
「ん〜、それ、昨日も言ったじゃない?二人きりの時はなんて呼ぶんだっけ?」
「…ぁ、う……カ、カシ//」
「ん!ご〜かっくvV」
「あぅ///」


二人きりの時には名前を呼び捨てにする事。


睦言の合間にカカシに依って取り決められた二人の間のルール。


人生の、忍びの先輩であるカカシを呼び捨てにする事ができないと言うナルトにカカシが譲歩した結果、そうなったらしい。


「身体は?キツくない?」
「ん…たぶん、大丈夫//」
「良かった」


外では、上司と部下という関係上(しかも昨夜までは男の子だと思っていた事もあり)、時には厳しく接したりするが、二人きりになれる空間ではかなり甘やかしたがるカカシだった。
しかも、ナルトが女の子と分かった今、更に甘やかす気満々である。


「朝ご飯俺が作るよ。ナルトはもう少し横になってなさい」
「そんな、俺が…って!うきゃ///」


起きあがろうとしてナルトは漸く気が付いた。
上半身裸だが、寝間着のズボンだけは穿いているカカシとは違い、自分は何も纏っていないという事を。


「…大丈夫だってばよ。俺作…」
「ナルト?」


気を取り直し、素肌にくしゃくしゃになったシーツを巻き付け、ナルトはベッドから立ち上がろうとした。
しかしその直後、少し腰を浮かせた中途半端な体勢のまま、ピタリと動きを止めてしまった。


「……カカシぃ;;」
「どうしたの;;!?どこか痛いの;;??」


途端に涙目になったナルトにカカシはおろおろとしだす。
無理をしたつもりはないが、年齢と体格が違い過ぎる為、どこか痛めたかと心配する。


「な…なんか、出てきたってばぁ;;」
「へ?」
「足の間に…なんか流れて;;」
「…あぁ〜〜〜//…ごめん//それ、俺のせい」


その言葉に、ナルトが今陥っている状況が分かったカカシ。

昨夜、カカシはコンドームを使わなかった。
使わなかった、と言うより忘れていた、と言う方が正しいかもしれない。

なにせ3年近くも我慢していたのだ。
漸く愛しのナルトと…、そう思ったら理性がかなり吹き飛んでしまったカカシ。
残り少ない理性は、初めてであるナルトの身体に少しでも負担を減らす為の努力へと消えたのである。
依って、それ以外にカカシの擦り切れた理性は少したりとも発揮される事はなく、結果ナルトの胎内にカカシの放ったモノが残される事となったのだ。


「ごめんね、ナルト」
「んにゃあっ!?な、なに!?」


驚きの余りおかしな悲鳴を上げたナルト。
それはなんの前触れもなくカカシに抱き上げられたから。
しかも横抱き、俗に言うお姫様だっこだ。


「気持ち悪いでしょ?だから洗いに行こうねvV」
「…一人で行けるってば//!!」
「ダメダメ!転けたらどうするの」
「過保護スギだってばょ;;」
「むふふんvついでに洗ってあげるからvV」
「…………は?」
「洗いにくいだろうからねvV」
「い…イヤだ///!!!自分でできる!!下ろして;;!!」


どんなに暴れようと、カカシはビクともせず、ナルトは羞恥に目を潤ませ抵抗を続けるが、聞き入れてはもらえず…。


「ぃや―――///!!!カカシのバカ―――!!!」


早朝故、まだ寝ている人もいるだろうそんな時間に、近所迷惑なナルトの悲鳴が響き渡った。



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