なると2
□もしも、四代目がお化けになれたら
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木枯らしが身にしみる季節が木の葉にも到来。
日は照っているのに気温が低いせいでちっとも暖かくならず、自然と日の当たる場所に七班には珍しく寄り添うように固まり立っている。
今日も今日とて待ち惚けを食わされているのである。
「寒いってばね?サクラちゃん大丈夫だってば?」
「だ、ダメ…手足かじかんじゃって」
両手に息を吹きかけたり擦りながら答えるサクラの指先は赤くなっていた。
痛そうだと眉をしかめ、何時にもまして無口なサスケに視線をやる。
「サスケは?」
「…サムイ…」
ぼそりと、低音で一言言うと、明後日の方を見てしまう。
「やっぱ誰だって寒いってばね…」
「あぁ〜もう!早く来てよカカシ先生!!(しゃーんなろぅ!!!)」
「「同感!!!」」
綺麗に三人の心が揃ったところに後ろから声をかけられた。
「呼んだ?」
「「「!!??」」」
「どったの?」
声の主は今し方サクラが名前を叫んだ人物だった。
三人は見事に驚き、危うく叫び声を上げるところである。
「せ、センセ、何時からそこに?!」
「ん〜?サクラの雄叫びからかな〜?」
「居たなら声かけてよね!先生///」
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