なると

□本当の俺を…見てくれますか?
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"春爛漫"そんな言葉が似合う様になった今日この頃。
木の葉の里の一本桜の木の下では、三人の少年少女が麗らかな陽射しと、舞い散る桜の花弁をその身に受け立っている。
彼等は里の下忍、カカシ隊第七班であり、毎朝7時に待ち合わせの場所に集まっては、ほぼ毎日のように3,4時間遅刻してくる担当上忍、はたけカカシをひたすら待ち続るというかなりハードな毎日を送っている…。


「はぁっ…今日は特別遅いわね。あの腐れ上忍」


桃色の髪の少女、サクラが苛立った様子で声を出す。


「まったくだ、たくあのウスラトンカチが…!」


同意を返すのは、黒い髪の少年サスケ。
いつもなら、我関せずといった感じで、すましているのだが、如何せん今日は遅すぎる。
現在、太陽はかなり上に上がってしまっている。
これで怒るなと言う方が無理があるだろう。


「…」


しかし、金色の髪の少年ナルトだけは未だ一言も発さず、黙したままである。


「カカシ先生の家に強襲したい位だわ!」
「今度、ヤツの家をリサーチするか!」
「良いわね、ナイスだわサスケくん!!」
「…」
「…あ、あれ?…ナルト?どうしたの?具合でも悪いの?」
「…」
「おい、ドベ?」
「…」



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