なると
□一致団結
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後頭部強打により、4才の頃にまで記憶が後退してしまったナルト。
混乱したナルトは、サスケとサクラが居る前で今迄隠していた実力の事をうっかり喋ってしまい、収集がつかなくなってしまった事もあり、サスケとサクラに真実を話す事を決意した三代目とカカシ。
ナルトの生い立ちを聞いた二人は、ありのままのナルトを受け入れ、ナルトの秘密を口外しないと約束した。
そして、翌朝。
満開の桜の元、待ち合わせ時刻よりかなり早めにやって来たのはサスケ。
少し遅れてサクラもやって来た。
「おはよう」
「あぁ」
短い挨拶を終えると、二人の視線は自然とある方向へと向く。
風に舞う桜の花びらに視界を遮られようとも、待ち人の特徴的な黄金色を見逃しはしない。
朝日に反射する眩しい程に煌めく金糸。
自分達を見やった時に浮かべた笑顔。
幾分か幼く見えたが、その笑顔は確かに自分達が良く知る笑顔だった。
昨日知ったばかりの真実に、やはりどこかで緊張していたらしい。
自分達が知っているナルトが居なくなってしまうのではないだろうかと…。
しかしそれは杞憂に終わった。
"あぁ、ナルトだ"
ナルトはナルトだ。
そう、すんなりと思えた瞬間だった。
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