□結界師□

□霊感少女
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「おはよー!時音」
「良守、おはよ」

学校へ向かう途中、幼馴染みの時音の後ろ姿を発見した良守は、早足で追いつくと朝の挨拶をする。
時音も良守に挨拶を返す。

「良守、何だか眠そうだけどどうしたの?」

明け方近く迄、結界師として起きている為どうしても寝不足になるこの家業。
しかし、いつも以上に眠たそうに瞬きを繰り返す良守をよくよく見てみると、その目の下にはくっきりとクマが浮かんでいた。

「ん、昨日お菓子の城の設計図描いてたら眠れなくなっちゃって!」
「あんたね…ちゃんと睡眠は取りな!」
「ごめん…そんかし昼寝するから!」
「…はぁ。まったく、で?上手くできたの?」
「えへ〜、ばっちり!!今度作るから試食頼んで良い?」
「良いわよv」
「ホント!?じゃ、週末作るねvV」

色々と話しているうちにそれぞれの校門へと別れる道へと差し掛かる。別れの言葉を交わし各々の校門がある方へと歩いて行った。



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