□結界師□

□神童
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良守は凄いね〜 もうこんな事が出来るなんて
うむ。こりゃあ将来楽しみじゃわい!
……
??

俺の一番古い記憶は多分3才位の頃。
親父と繁じい、それに正兄が俺の周りに居て、俺が見よう見まねでクマの縫いぐるみに結界を張るという場面。
幼児だった俺にとっては、周りに喜んでもらえたり褒めてもらえたりするのが、単純に嬉しかったんだと思う。

でもクマさん何も悪い事してないんだ。だから結界を解いてあげようね良守?結界、解けるかな?

親父が言った事はあまり理解できなかったが、"結界を解く"と言う言葉で、繁じいと正兄がやっていた事だと直感し、また見よう見まねで結界を解く。
すると、親父からは頭を撫でられ、繁じいには笑顔で話しかけられ、楽しくて、嬉しくて…そのまま、もう一人の家族、正兄を見上げると、他の二人とは違いあまり見た事のない表情を作っていた。


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