銀魂

□可哀相な玉子の恐怖
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「ふぁ〜あ。眠っ…」

雀が、歌う様に囀る、爽やかな朝。

「さて、朝ご飯作らなきゃ」

この日、志村新八は人生何度目かの、恐怖を味わう事となる。

「今日は、卵片付けたいから、玉子焼きと、近藤さんが手みあげに持って来た鯵の干物にしよう」

朝の献立を考えながら台所へと歩いて行くと、点いている筈のない電気が台所から漏れていた。

「あれ?僕昨日消し忘れたっけ??」

差して気にもせず、台所へと入って行くと、そこには…立っていて欲しくない人物が立っていた。

「あ、姉上…」
「あら新ちゃん。おはよう」
「おはようございます…姉上、どうしたんですか…?今頃寝ている筈では!?」
「えぇ。でも、たまには私も新ちゃんに作ってあげようかなってvV」
「……」

浮き浮きと料理を再開する妙の手元にはフライパン。
フライパンの中からは真っ黒な煙が立ち込めていた。



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