銀魂

□誤解…?
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「おはようございまーす」

ガラガラと玄関の引き戸を開け、開口一番朝の挨拶をするのはこのよろず屋に勤める志村新八。
彼の声に応えるのは、微かに聞こえる小さな寝息だった。

「まったく、まだ寝てるよ…毎日々=3起こされる前に起きれないものかな…」

そんな、家主達に文句を言いつつ、一直線に台所へと向かう。
台所に入ると、持参したエプロンをかけ、朝食の準備に取りかかる新八。
包丁で何かを切るリズムの良い音や、鍋の湯が沸騰し、蓋がカタカタとなる音、忙しなく動き回るスリッパの音を響かせながら、着々と朝食を作り上げていく。

「これで良し!」

ご飯が入ったお櫃(ヒツ)や味噌汁の鍋、焼き魚と卵焼き、浅漬け等のオカズ類を食卓にしているテーブルに用意すると、隣の部屋へと入っていく。

「神楽ちゃん、神楽ちゃん?」
「んぅ〜…」
「ほら、もう朝だよ?起きようね?」
「…新八ぃ、まだ…眠いアルゥ…」
「だ〜め、もう朝ご飯出来てるんだよ?神楽ちゃんは朝ご飯、要らないの?」
「…いるアル」
「ふふ、じゃあ顔洗っておいで」
「、わかったアル」


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